脳卒中の予防・治療について
脳卒中について
脳卒中には、脳出血や脳梗塞、くも膜下出血が含まれます。中でもくも膜下出血は、遺伝が関係し、親兄弟姉妹にくも膜下出血を起こした方がいる場合には、7~9倍の確率で発症するといわれています。
原因には、脳の動脈に小さな瘤(脳動脈瘤)ができ、それが破裂して起きる場合と、動静脈奇形といって動脈と静脈が毛細血管を経由せず複雑に絡み合って、血管壁から出血を起こしてくる場合がありますが、動脈瘤の破裂に伴って起きる場合がほとんどです。
当院の診療方針
当院では確認のために、MRIで脳の血管だけを選択的に調べる検査(MRA)を行い、動脈瘤や脳動静脈奇形の有無を精査します。もし異常が見つかれば、最先端医療である、血管内手術の専門医をご紹介いたします。
また、脳出血・脳梗塞に関しては、高血圧や動脈硬化が大きく関与しているので、これらの予防と治療が重要になります。脳梗塞の中でもいわゆる「かくれ脳梗塞」と呼ばれるものは、主にMRIで診断します。かくれ脳梗塞も数が増えると、認知症やパーキンソン症候群の原因となるため、高血圧や動脈硬化の治療に加え、脳梗塞の予防剤が必要となってきます。
最近は、予防剤も数が増え、優れた効果を発揮するものもでてきています。
脳血管の狭窄が原因で、血流障害から脳梗塞を引き起こすことも多く、確認にはMRA(MRIを使った脳血管抽出検査)が必要となります。狭窄が高度な場合には、血管内手術が適応となるケースも多く、その場合には血管内手術の専門施設をご紹介いたします。